2019年3月3日日曜日

49 いよいよ左目に

右目は手術によってクリアーな視界と視力を取り戻し、左目の強度の近視と進行する白内障の影響をカバーしていたので良かったものの、左目は日常生活に支障が出るほど悪化していた。右目の時と同様、手術日は待っていてもなかなか順番は回って来なかった。12月に入って、病院に問い合わせてみると、しばらくベッドに空きがないということだった。

プッシュをすれば年内の手術は不可能ではなかったが、夫との旅行の予定が入っていたため、無理はしなかった。網膜剥離からずっと私を深いレベルでサポートしてくれていた親友は、今回の手術も完璧なタイミングというのがあるので、リラックスしてただ天に委ねていれば良いとアドバイスしてくれた。 

私は、右目の手術の後で見ることになった絵「スターガーデン」の作者フェイス・ノルトンが、彼女が描く絵についてこう語っているのを思い出した。

「私はスピリットとの対話やビジョンから構図やアイデアを受け取って描くが、受け取るタイミングも実際に描けるタイミングも自分が考えているものとは違い、随分待たされることがある。しかし、来る時は完璧な形とタイミングでやってくる。スピリットの時間とマインドの時間は違う」と。 

確かに、年内に両目が揃えば気持ち良いだろうな、年内に片付けてしまいたいというのはマインドの勝手な希望であり、ハートはそんなマインドの都合にはお構いなし。ハートの時間軸は別なのである。 

それから2週間ほど後に病院から連絡が入り、年明け1月4日に手術を行いたいということだった。手術の3日前から抗生剤の点眼が始まるため、左目は2019年1月1日に準備開始となった。「う〜ん、こういう展開だったのかあ」と私はおもわず唸った。 

年末年始を実家で過ごし、今年は1月2日に戻るように復路の飛行機の座席を2ヶ月前から押さえてあったが、手術前日の3日に入院なのでギリギリセーフ。あまりにも日程が無駄なくきっちりなのにも驚いた。 

1月3日の朝、病棟で入院の受付を済ませると、係りの人が言った。

「個室でしたね」

「個室だ!」私は心の中で叫んだ。

後ろに付き添っていた夫は、4人部屋と聞いていたので目を見張った。 

今回は、病院に4人部屋希望と伝えてあった。ところが、手術の連絡時にも4人部屋だと確認したにも関わらず、また個室が準備されていた。 

私は内心ニヤリとした。本心は個室希望だったが、今回は入院日数が少ないので4人部屋で我慢することにしていた。しかし、天の計らいがあるのなら、奇跡のように私は個室を与えられるだろうとも思っていた。友人が手術の件は天に委ねていれば良いと言っていたが、やはり、個人の思考を超えた大きな力によって物事が動いていると確信した。 

私は 1211 号室に案内された。右目の時は一つ下の階だったが、今回はその真上に当たる部屋だった。しかも、部屋番号が右目の時は 1112 で左目の時は1211。11と12が入れ違いのペア?何だこりゃあ〜、おもしろ過ぎる!! 

いえいえ、目は左右でペアですからね。宇宙のジョークか?もう本当に、私は大船に乗った気持ちでいられた。