その存在が現れた瞬間はただ見ていただけだったが、体の中に入った途端、それは良い存在なのか悪い存在なのか?と頭が考え始めた。全身が真っ黒な存在となると、黒=邪悪なものと考えてしまい恐ろしくなった。
しかし、体は嫌な感じはしていないし、何かが変化した様子もない。一体何だったのだろう?大アップで現れた平たく丸っぽい顔は、日本人ではなかったような・・・それに、ちょっと変な表情をしていたような・・・誰だったのだろう?
問うてみても答えはない。
それから時々思い出すことはあっても気にはしていなかったが、数日後、朝起きると突然大滝の場所が頭に浮かび、そこへ行きたいという強い衝動が起こった。
過去に二度ほど行ったことのある場所だが、ここ何年かは訪れていない。家事をしていても、何度もその滝が浮かび上がり衝動は強まるばかりなので、とうとう車を運転してそこへ行ってみた。
過去に二度ほど行ったことのある場所だが、ここ何年かは訪れていない。家事をしていても、何度もその滝が浮かび上がり衝動は強まるばかりなので、とうとう車を運転してそこへ行ってみた。
大滝が見える滝見台は、境内の奥にある。鳥居をくぐると前方に不動堂があることに今回初めて気づき、お参りしようと近づいてみると、お堂の中へ上がれるようになっていたので入ってみた。
そこには、3メートル以上ある巨大な不動尊が安置されており、私は床に座ってそのお姿をしばらくぼーっと眺めていたのだが、突然「あっ」と声をあげそうになった。
ここの不動明王は真っ黒だった。
ここの不動明王は真っ黒だった。
えっ?もしかして、あの黒い存在はこのお方??
燃え盛る火をバックに見開いた目は力強い。そのお顔をじっと見つめていると、不動明王の頬に彫り込まれている三角の形がある一瞬、頰をつたう深い慈悲の涙に見えた。
その瞬間、私の目には不動明王と観音様が重なって見えた。私の心は険しい表情の奥にある不動明王の真の心に触れると、その慈悲のエネルギーは触れた一点から広がって、私の全体を包んだ。自然に涙があふれ出て、私はこのような形で不動明王と出会えたことをとても幸せに感じた。
その瞬間、私の目には不動明王と観音様が重なって見えた。私の心は険しい表情の奥にある不動明王の真の心に触れると、その慈悲のエネルギーは触れた一点から広がって、私の全体を包んだ。自然に涙があふれ出て、私はこのような形で不動明王と出会えたことをとても幸せに感じた。
私の問いかけに宇宙は答えてくれたのか?結局、滝よりも不動明王に会うためにここに来たことになるが、滝しか知らなかったので、それがシグナルとして使われたのだろう。
湧き起こる衝動は、新たな体験の始まりを知らせるものであり、それは、より深い体験や洞察への入口みたいなものだと思った。夢がきっかけとなって大滝の不動明王像に接することができ、そこで感じ取ったことは、私にとって大切で深く心に残ることだった。
湧き起こる衝動は、新たな体験の始まりを知らせるものであり、それは、より深い体験や洞察への入口みたいなものだと思った。夢がきっかけとなって大滝の不動明王像に接することができ、そこで感じ取ったことは、私にとって大切で深く心に残ることだった。
愛知の親友にこの一連のことを伝えると、不動明王の真言を教えてくれ、彼女は私の手術の成功を祈って毎日この真言を唱えると話してくれた。私もそれから毎日真言を唱えながら、不動明王の姿を心に描いた。