ここ1年ほど白内障の影響でどんどん白っぽく霞んできていた視界が一変し、術後は見るもの全てが濃く輝いており、英語で ”crystal clear(澄みきっている)” と言う表現があるが、その言葉がピッタリだ。
網膜剥離の時に硝子体手術をしたため、眼球の中にあるゼリー状のものが取り除かれて水に替わり、今回の手術でその水を抜いてまた新しい水になったので、浮遊物もなく、右目のエネルギーはクリアーですこぶる軽い。目を閉じると右目だけでなく頭の上部にかけて、右半分が明るく軽い。
視力は著しく低い0.04くらいから、一気に1.0近くまで上がった。網膜剥離の影響は避けられず、白内障の手術で挿入する眼内レンズがピッタリ合って視力が出るかどうかを正確に予測することは不可能と言われていたが、結果的には、多少の歪みはあっても理想の視力が出ていることに、医師は驚いた様子だった。手術は明らかに成功だった。